ぎっくり腰の原因
『急性腰痛』『椎間関節捻挫』とも呼ばれ、前かがみで物を持ち上げようとしたとき、急に体勢を変えようとしたとき、久々に運動したときなどに腰椎に過度なストレスがかかり、グキっという衝撃と共に、腰が強烈な激痛に襲われるものです。グキっという瞬間がなく、だんだんと痛みが強くなり動けなくなるものもあります。
ぎっくり腰の原因は様々で、ぎっくり腰になる人の数だけ原因があるといってよいでしょう。
原因の1つとして挙げられるのが、筋肉の慢性疲労です。
ぎっくり腰は突然起こりますが、症状としていきなり表れるだけで、その原因となるものはゆっくりと進行しているのです。簡単にいうと、ぎっくり腰になる条件が整っている状態で、負担のかかる姿勢やストレスをかけるとぎっくり腰を発症します。
これは、少しずつ溜め込んだ筋肉疲労が、あるとき負荷の許容量を超えてしまい、腰痛として発症してしまったということです。
日常生活を送る中で、筋肉疲労は必ず起こります。身体はもともとそれを回復するメカニズムを持ち合わせていますが、睡眠不足や栄養バランスが取れていなかったり、運動不足や座りっぱなしの仕事を続けるなどしていると、筋肉疲労が回復することなく徐々に蓄積されていき、やがて腰痛を招いてしまうことになるのです。
当院の施術
ぎっくり腰により歩行ができない、介助なしに寝返りが困難といった場合には、無理に当院にお越し頂くのはおすすめしていません。来院そのものの負担に加え、うつ伏せ、仰向けの体動時のストレスを考えると、まずはご自宅で腰部のアイシングをして安静にしていただく事が最善と考えます。
症状が少しおさまり多少動けるようにはなったものの、前かがみ、腰を反らす、回す時に痛みが出るといった状態であればご来院ください。
まずは患部に炎症がありますので、炎症を抑えるためにインディバアクティブセラピーを行います。また、患部の周りの筋肉も強く拘縮していますのでマッサージにてほぐし、可能であれば鍼治療を行ないます。
炎症を抑え、患部の負担を減らす事で症状は軽くなりますが、完全に炎症を抑えられるわけではありませんので、痛みを完全に無くしたいという方はペインクリニックで痛み止めを打ってもらってください。
ぎっくり腰にならない身体に
当院ではぎっくり腰が「くせ」になっている方々に体質を改善する事をおすすめしています。
ご来院いただいている30代のIさんは重度の腰痛持ちでした。高校時代には腰椎分離症を患い、社会人になってからはぎっくり腰を頻繁に繰り返していました。
Iさんは当院で施術を根気よく受けて頂き、苦痛だった階段の昇り降りが今では楽になったこと、頻繁にぎっくり腰になっていたのにほとんど起こらなくなったと喜んでおっしゃっていました。
しかし先日、仕事で6時間立ちっぱなしの後、物を持ち上げようとしたときにギクッときてしまったそうです。しかし、以前なら3~4日は動けなくなっていたのに、今回は翌日少し気になる程度で済んだそうです。
Iさんは現在も定期的に腰のケアを受けに来て下さいます。
このように特にぎっくり腰がくせになっている方は、なってからではなく、ぎっくり腰になりにくい身体、なったとしても軽い症状で抑えられる身体を手に入れて頂きたいと思います。
それには、今まで蓄積した腰臀部周囲の筋肉の拘縮を取り除き、股関節の柔軟性を高める施術を受けるのが一番です。イグナル鍼灸院では一人一人の症状に合わせた施術を効果的に行なっていますので、安心してご来院ください。
すべての方々に当てはまりますが、ひどくなってからではなく、そうなる前にケアをしていただければと思います。